講演・セミナー

Ingressが変えるリアル「世界は見えているままとは限らない:川島優志

C3: 1日目(6日:金) 16:30〜17:40/場所:2F ステージC


神戸はIngressのユーザコミュニティが活発な地域でもあり、阪神・淡路大震災から20年の節目である2015年1月17日には、神戸・三宮にIngressでフェニックス(不死鳥)のフィールドアートが描かれたことも記憶に新しい。

今回、Googleの社内ベンチャーとして位置情報を利用した仮想現実ゲーム「Ingress(イングレス)」を開発、運営してきたNiantic Labsが、Niantic, Inc.としてGoogleから独立したことに伴い、Nianticのアジア統括本部長に就任された川島優志さんに、Ingressの開発を通して見つけた日本と地域の新しい可能性や、地域活性化への活用事例、Nianticのテクノロジーが目指すARの未来をお話し頂きます。

「イングレス」の概要

『Ingress』は、文化的なランドマークや、歴史的な場所、ユニークな建築物といった実在の場を取り込んで、現実の世界を多人数の同時参加型ゲームへと変えるモバイルアプリケーション。

GPSと世界地図のデータベースを使ってゲームの中の仮想世界を、現実の世界と融合して体験することができる。ゲームの設定では、街中のあらゆる所に「ポータル」と呼ばれる別の次元への入り口があり、ポータルからは「エキゾチック・マター(XM)」と呼ばれる不思議なエネルギーが漏れ出ている。

ゲームのプレイヤーは、「エンライテンド(覚醒者)」と「レジスタンス(抵抗勢力)」の二つのグループに分かれ、仲間と協力して地図上に組織の陣地を形成していく。

『Ingress』は、ゲームを通して現実の世界を探検するうちに、他のプレイヤーと交流したり、世界中の文化的な価値が宿る場所にたどり着いたりすることが意図されている。

企業などとの提携も積極的に進めており、既にさまざまな企業で販促やブランディング施策の一環として活用されている。また岩手県や横須賀市などの自治体でも観光活性化などを目的とした活用が進んでいる。

業界の識者からの評価も高く、第18回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門大賞、2015年日本ゲーム大賞「ゲームデザイナーズ大賞」を受賞した。


プロフィール


Niantic, Inc. アジア統括本部長 川島優志

1976年横浜生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、2000年に渡米、ロサンゼルスで起業、デザインプロダクション勤務を経て、2007年にGoogleにウェブマスターとして入社。

UIデザインやウェブサイト構築を手がけ、2008年アメリカ人以外では世界で初めてGoogleホリデーロゴ(Doodle)をデザインし、以降多数のロゴをデザイン。

2009年よりアジア太平洋地域のウェブチームを統括。2011年よりアメリカGoogle本社にて、コンシューマープロダクト部門を統括。

2013年Google社内スタートアップのNiantic Labsに UX/Visual Artistとして移籍。2015年、Googleから独立。Niantic Inc. 設立に伴い、Director of operations, Asia (アジア統括本部長)に就任。現在に至る。シリコンバレー在住。


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